あてもなく

誰かへの手紙

雪の中の自転車

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昨日は首都圏が大雪で大変でした。

不要不急の外出は控えるようにとのことでしたが、わたしは止むに止まれぬ用事で出かけておりました。

午後3時過ぎ、積もり始めた雪を踏みしめながら住宅街を歩いてたら、とあるお家の前でそこの家の父娘らしき二人が大喧嘩をしていました。

娘さんが自転車の傘さし運転で雪の中出かけようとするのをお父さんが全力で止めようとしているようでした。

お父さんは

「こんな雪の日に傘さして自転車乗る奴があるか!バカヤロー!」

って娘さんを怒鳴りつけてて。

わたしもお父さんに賛成だわーって思いながら歩いてたんですが、娘さんは娘さんでよんどころない事情があるらしく

「遅れるから!いいから離して!」

って叫んでいて、二人とも大変興奮していました。


わたしは急いでいたのでそのまま通り過ぎて、喧嘩の行く末はわかりません。

だけど、そのあと歩いている間に雪の中を走っていく自転車を何台も見ました。オフロード用とかじゃなくて、普通のママチャリみたいなやつですよ。

おそらくもう3センチから5センチぐらいは雪が積もってましたけど。

わたしの感覚では、そんなに積もってても車輪って回るんだ!ってことのほうが不思議なぐらいだけど、乗ってる人は「こんなの全然平気だよ」って気持ちなのかな?

たとえば、降り始めからずっと自転車に乗っていて、1センチ2センチと積もっていったときに、やめ時がいつなのか、決めるのは案外難しいことかもしれません。普段から自転車を大事な足にしている人にとっては、自転車をあきらめて別の方法を探すのは大変不便なことと思います。

ただ、自分の運動神経にとことん自信がなく自転車自体持っていないわたしには、自転車での雪道走行は曲芸のように見えました。